秒速五厘米 电影原声+剧本
1039
bp-legacy,post-template-default,single,single-post,postid-1039,single-format-standard,bridge-core-1.0.5,woocommerce-no-js,ajax_fade,page_not_loaded,,qode-title-hidden,qode_grid_1300,hide_top_bar_on_mobile_header,qode-content-sidebar-responsive,columns-4,qode-child-theme-ver-1.0.0,qode-theme-ver-18.1,qode-theme-bridge,disabled_footer_bottom,qode_header_in_grid,wpb-js-composer js-comp-ver-6.0.2,vc_responsive,no-js

秒速五厘米 电影原声+剧本

 

アカリ:ねえ 秒速5センチなんだって
タカキ:えっ 何?
アカリ:桜の花の落ちるスピード 秒速5センチメートル
タカキ:ふうん アカリ そういうことよく知ってるよね
アカリ:ふふん ねえ なんだか まるで雪みたいじゃない?
タカキ:そうかなー あっ ねえ! 待ってよ!
(踏切の音)
タカキ:アカリ!
アカリ:タカキくん 来年も一绪に桜 見れるといいね!

第一回 桜花抄

(アカリからの手纸)
遠野タカキさまへ
たいへんご無沙汰しております
こちらの夏も暑いけれど 东京にくらべれば
ずっと過ごしやすいです
でも今にして思えば、私は东京のあの
蒸(む)し暑い夏も好きでした
溶(と)けてしまいそうに热いアスファルトも、
陽炎のむこうの高層ビルも 、
デパートや地下鉄の寒いくらいの冷房も
私たちが最后に会ったのは小学校の卒業式でしたから あれからもう半年です
ねえ タカキくん
私のこと 覚えていますか?
(アカリからの手纸)
前略 タカキくんへ
お返事ありがとう 嬉しかったです
もうすっかり秋ですね こちらは紅葉がキレイです
今年最初のセーターをおととい私は出しました
(ドアの开く音)
(教室)
先辈:远野くん!
タカキ:先辈
先辈:何?ラブレター?
タカキ:违いますよ!
先辈:ごめんね 全部お願いしちゃって
タカキ:いえ すぐ终わりましたから
先辈:ありがとう ねぇ 転校しちゃうってホント?
タカキ:あっ はい 3学期いっぱいです
先辈:どこ?
タカキ:鹿児岛です 亲の都合で
先辈:そうかー 寂しくなるなぁ
(アカリからの手纸)
最近は部活で朝が早いので 今 この手纸は電車で書いています
この前 髪を切りました
耳(みみ)が出るくらい短くしちゃったから
もし会っても 私って分からないかもしれませんね
(ドアの开く音)
(タカキの家)
母亲:ただいまー
タカキ:おかえり
(洗濯機の駆動)音
(アカリからの手纸)
タカキくんも きっと少しずつ変わっていくのでしょうね
(アカリからの手纸)
拝啓 寒い日が続きますが お元気ですか?
こちらは もう何度か雪が降りました
私はそのたびにものすごい重装备で学校に通っています
东京は雪は まだだよね
引っ越してきてからもついクセで
东京のぶんの天気予报まで见てしまいます
(運動場)
友人A:雨でも降らねえかなぁ
友人B:でも居内でもキツイぜ
タカキ:なぁ 栃木って行ったことあるか?
友人:ハァ?どこ?
タカキ:栃木
友人:ない
タカキ:どうやって行くのかな?
友人:さぁ…新干线とか?
タカキ:远いよな
先辈:一年!
タカキたち:ハイ!
先辈:ラスト三周!
ファイト!オーッ! ファイト!オーッ!
(アカリからの手纸)
今度はタカキくんの転校が決まったということ驚きました
お互いに昔から転校には慣れているわけですが
それにしても鹿児岛だなんて
今度は ちょっと远いよね
いざという時に
电车に乗って会いに行けるような距離では なくなってしまうのは
やっぱり…
少し…
ちょっと寂しいです
どうか どうか タカキくんが元気でいますように
(アカリからの手纸)
前略 タカキくんへ
3月4日の約束 とても嬉しいです
会うのは もう一年ぶりですね
なんだか緊張してしまいます
うちの近くに大きな桜の树があって
春には そこでもたぶん
花びらが秒速5センチで地上に降っています
タカキくんと一绪に
春もやってきてくれればいいのにって思います
(教室)
女生徒:帰りどっか寄ってく?
男生徒:うん 雨だしな
女生徒:予报では夕方から雪になるって
男生徒:え~っ 寒いと思ったよ もう3月なのにな
女生徒:风邪引きそうだよね ねっ あったかいもの饮んでこうよ
下北で降りてさ
男生徒:そうだな
友人:远野 部活行こうぜ
タカキ:あぁ あのさ 俺 今日ちょっと部活ダメなんだ
友人:引越しの准备か?
タカキ:そんなこと 悪いな
(アカリからの手纸)
私の駅まで来てくれるのはとても助かるのですけれど
远いので どうか気をつけてきて下さい
约束の夜7时に駅の待合室で待っています
(発车ベル)
タカキ:アカリとの约束の当日は昼すぎから雪になった
(记忆)
アカリ:あっ ねえタカキくん!
ねこ!チョビだ!
タカキ:こいつ いつもここにいるね
アカリ:でも今日は1人みたい
ミミは どうしたの? 1人じゃ寂しいよねぇ
(走る足音)
タカキ:あの本 どう?
アカリ:なかなか 昨日一晩で40亿年分読んじゃった!
タカキ:どのあたり?
アカリ:アノマロカリスが出てくるあたり
タカキ&アカリ:カンブリア纪!
アカリ:私 ハルキゲニアが好きだな こんなの
たかき:まあ 似てるかも
アカリ:タカキくんは何のファン?
タカキ:オパビニアかな
アカリ:あー 眼が5つあるヒトだよね!
(タカキ)
仆とアカリは 精神的にどこかよく似ていたと思う
仆が东京に転校してきた1年后にー
アカリが同じクラスに転校してきた
まだ体が小さく病気がちだった仆らは
グランドよりは図书馆が好きで
だから仆たちはごく自然に仲良くなり
そのせいでクラスメイトから からかわれることもあったけれど
でも お互いがいれば不思议にそういうことは あまり怖くはなかった
(はやし立てる声)
仆たちは いずれ同じ中学に通い
この先もずっと一绪にだと
どうしてだとう そう思っていた

(駅)
(駅のアナウンス)
新宿 新宿 终点です お振りのお客様は…
JR线 京王线 地下鉄はお乗り换えです…
(タカキ)
新宿駅に1人で来たのは初めてで
これから乗る路线も仆にはすべて初めてだった
ハァ…
ドキドキしていた
これから 仆は アカリに会うんだ
(电车の中)
女子高校生A:この前の子 どうだった?
女子高校生B:谁?
女子高校生A:ほら 西商の!
女子高校生B:え~?趣味悪くない?
(车内アナウンス)
まもなく武蔵蒲和 武蔵蒲和に到着いったします
次の武蔵蒲和では快速列车 待ち合わせ……
快速列车 待ち合わせのためこの列车は4分ほど停车します
与野本町 大宫までお急ぎの方は向かいの…
(ためいき)
(记忆)
(电话のベル)
(电话の呼出音)
アカリ:あの…篠原と申しますけど
あの タカキくんいらっしゃいますか?
母亲:アカリちゃんよ
タカキ:え…転校?
西中はどうすんだ?せっかく受かったのに
アカリ:栃木の公立に手続きするって…
ごめんね
タカキ:いや…アカリが谢ることないけで
アカリ:葛饰の叔母さんちから 通いたいって言ったんだけど
もっと大きくなってからじゃないとダメだって…
タカキ:わかった
もういいよ
もういい
アカリ:ごめん…
(タカキ)
耳が痛くなるくらい 押しあてた受话器ごしに
アカリが伤つくのが手にとるように分かった でも…
どうしようもなかった
(タカキ)
乗り换えのターミナル駅は帰宅を始めた人々で混み合っていて
谁の靴も雪の水を吸ってぐっしょり濡れていて
空気はー
雪の日の都市 独特の匂いに満ちて冷たかった
(駅のアナウンス)
お客様にお知らせいたします
宇都宫线 小山 宇都宫方面行き列车は
ただいま雪のため 到着が8分ほど遅れております
お急ぎのところお客様には 大変ご迷惑おかけいたしますが
(タカキ)
その瞬间まで 仆は电车が遅れるなんていう可能性を考えもしなかった
不安が急に大きくなった
(车内アナウンス)
ただいまこの电车は雪のため 10分ほど遅れて运行しております
お急ぎのところ列车遅れておりますこと お诧びいたします
(タカキ)
大宫駅を过ぎてしばらくすると
风景からはあっという间に建物が少なくなった
(车内アナウンス)
次は久喜 久喜
到着が大変遅れましたこと お诧び申し上げます
东武伊势崎线にお乗り换えの方は 5番出口におまわり下さい
后続列车が遅れているため
この列车は到駅にて10分ほど停车します
お急ぎのところ大変ご迷惑おかけいたしますが
今しばらくお待ち下さいますよう お愿いいたします
タカキ:すみません
(车内アナウンス)
后続列车が遅れているため
この列车は到駅にて10分ほど停车します
お急ぎのところ大変ご迷惑を おかけいたしますが…
(电车が停车する音)
(车内アナウンス)
野木 野木
お客様にお断りとお诧び申し上げます
后続列车遅延のため この列车は当駅でしばらくの间停车します
お急ぎのところ大変ご迷惑…
(タカキ)
駅と駅との间は信じられないくらい 离れていて
电车は一駅ごとに信じられないくらい长い间 停车した
(タカキ)
窓の外の见たこともないような雪に荒野も
じわじわと流れていく时间も 痛いような空腹も
仆をますます心细くさせていった
约束の时间を过ぎて
今顷アカリは きっと不安になり始めていると思う
あの日…あの电话の日ー
僕よりもずっと大きな不安を抱えているはずのアカリに対して
優しい言叶をかけることのできなかった自分が
ひどく 耻ずかしかった
(卒业)
アカリ:じゃあ 今日でショナラだね
(タカキ)
アカリからの最初の手纸が届いたのはそれから半年后中1の夏だった
彼女からの文面はすべて覚えた
约束の今日まで2周间かけて
僕はアカリに渡すための手纸を書いた
アカリに伝えなければいけないこと 聞いて欲しいことが
本当に 僕にはたくさんあった
(车内アナウンス)
大変お待たせいたしました まもなく宇都宫行き発车いたします
(駅のアナウンス)
小山 小山
东北新干线ご利用の方はお乗り换えです
东北新干线下り盛冈方面お乗り换えの方は1番线
上り东京方面お乗り换えの方は 5番线へおまわり下さい
お客様にお知らせいたします
ただいま両毛线は雪のため 大幅な遅れをもって运転しております
お客様には大変ご迷惑をおかけいたしております
列车到着まで今しばらくお待ち下さい
(タカキ)
とにかく
アカリの待つ駅に向かうしかなかった
(駅のアナウンス)
8番线 足利.前桥方面高崎行き上り电车が参ります
白线の内侧に下がって…
(电车が停车する音)
(车内アナウンス)
お客様にご案内いたします
ただいま降雪によるダイヤの乱れのため 少々停车いたします
お急ぎのところ大変 恐缩ですが
现在のところ复旧の目処は 立っておりません
缲り返します
ただいま降雪によるダイヤの乱れのため 少々停车いたします
お急ぎのところ大変 恐缩ですが
现在のところ复旧の目処は 立っておりません
(アカリからの手纸)
タカキくん お元気ですか?
部活で朝が早いので この手纸は電車で書いています
(タカキ)
手纸から想像するアカリはなぜかいつも1人だった
電車はそれから结局―
2时间も何もない荒野に停まり続けた
たった1分がものすごく长く感じられ
时间は はっきりとした悪意をもって
僕は上をゆっくりと流れていった
僕は きつく歯をくいしばり
ただとにかく 泣かないように耐えているしかなかった
アカリ…
どうか…もう…
家に…
帰っていてくれればいいのに…
(车内アナウンス)
3番线 足利.前桥方面高崎行き列车 到着いたします
この电车は雪にためしばらく停车します
(駅)
タカキ:ハァッ
ウッ…
タカキ:アカリ
(アカリのすすり泣き)

タカキ:おいしい
アカリ:そう?普通のほうじ茶だよ
タカキ:ほうじ茶?初めて饮んだ
アカリ:ウソ ぜったい 饮んだことあるよ!
タカキ:そうかな?
アカリ:そうだよ!
それからこれ…私が作ったから味の保证はないんだけど
よかったら食べて
タカキ:ありがとう
お腹すいてたんだ すごく
アカリ:どうかな?
タカキ:今まで食べたものの中で一番おいしい
アカリ:大袈裟だなぁ
タカキ:ホントだよ
アカリ:きっとお腹がすいてたからよ
タカキ:そうかな
アカリ:そうよ
私も食べよっと
引越し もうすぐだよね
タカキ:うん 来周
アカリ:鹿児岛かぁ
タカキ:远いんだ
アカリ:うん
タカキ:栃木も远かったけどね
アカリ:ふふ 帰れなくなっちゃったもんね
駅员:そろそろ闭めますよ もう电车もないですし
タカキ:ハイ
駅员:こんな雪ですから お気をつけて
タカキ&アカリ:ハイ!
(外)
アカリ:見える?あの木
タカキ:手纸の木?
アカリ:うん 桜の木
アカリ:ねえ
まるで…雪みたいじゃない?
タカキ:そうだね
(タカキ)
その瞬間―
永遠とか心とか魂とかいうものが どこにあるのか
分かった気がした
13年间 生きてきたことの全てを 分かちあえたように仆は思い
それから 次の瞬间―
たまらなく…
悲しくなった
アカリのその温もりを その魂を
どのように扱えばいいのか どこに持っていけばいいのか
それが僕には分からなかったからだ
僕たちはこの先も ずっと一绪にいることはできないと
はっきりと分かった
僕たちの前には いまだ巨大すぎる人生が
茫漠とした時間がどうしようもなく 横たわっていた
でも―
僕を捉えたその不安は やがてゆるやかに溶けていき
あとにはアカリの 柔らかな唇だけが残っていた
その夜―
僕たちは畑の脇にあった 小さな纳屋で过ごした
古い毛布にくるまり 长い時間話し続けて
いつの间にか眠っていた
朝 动き始めた电车に乗って
僕はアカリと别れた
アカリ:あの…
タカキくん…
タカキ:ん…?
アカリ:タカキくんは…
きっとこの先も大丈夫だと思う ぜったい!
タカキ:ありがとう
アカリも元気で!
手纸书くよ!電話も!
(赤ゲラの锐く清廉な一声)
(タカキ)
アカリへの手纸をなくしてしまったことを
僕はアカリに言わなかった
あのキスの前と後とでは
世界の何もかもが 変わってしまったような気がしたからだ
彼女を守れるだけの力が欲しいと强く思った
それだけを考えながら仆はいつまでも
窓の外の景色を見続けていた
第一回 終

第二回 コスモナウト

(道)
姉:カナエ 放課後も行くの?
カナエ:うん お姉ちゃんは平気?
姉:いいよ でも勉强もちゃんとやんなさいよ
カナエ:はーい
姉:ふう…よし
(学校)
(バイクの停车音)
カナエ:ふう… よし
タカキ:おはよう
カナエ:おはよう 远野くん 今朝も早いね
タカキ:澄田も 海 行ってきたんだろ?
カナエ:うん
タカキ:頑張るんだね
カナエ:えっ そんなにでも…へへへ
またね!远野くん
タカキ:ああ
(教室)
先生:いいかぁ? そろそろ决める时期だぞ
月曜までに提出だからな
ご家族とよく相谈して书いてくるように
友人A:佐々木さん 東京の大学行くみたいよ
友人B:さすが 私の熊本の短大かな~
友人A:カナエは?
カナエ:え?うーん…
友人B:就职だっけ?
カナエ:うーん…
友人A:あんたホンと何も考えてないよね
友人B:远野くんのことだけね
友人A:あいつゼッタイ 東京に彼女いるよ
カナエ:そんなぁ!
友人たち:うっふふふ
(チャイウの音)
(海)
カナエ:あっ
姉:まだ上手くいかない?
カナエ:うん どうしちゃったのかな…
姉:あんまり 悩まない方がいいよそのうちまた乗れるわよ
カナエ:お姉ちゃんは気楽でいいわよ
姉:なに 焦ってんのよ
カナエ:このままじゃ卒業まで言えないじゃない
(学校)
カナエ:ありがと お姉ちゃん
姉:送ってくわよ
カナエ:ううん カブで帰る!
タカキ:あっ 澄田 今帰り?
カナエ:うん 远野くんも?
タカキ:ああ…
一绪に帰らない?
(カナエ)
もし私に犬みたいな尻尾があったら
もっと嬉しさを隠しきれずにぶんぶんと振ってしまったと思う
ああ 私は犬じゃなくて良かったな~なんてホッとしながら思って
そういうことに我ながらバカだなぁと呆れて
それでも
远野くんとの帰り道は幸せだった
(记忆)
(カナエ)
最初から远野くんは他の男の子たちとはどこか少し违っていた
タカキ:远野贵树です
亲の仕事で転校には惯れていますがこの岛にはまだ惯れていません
よろしくお愿いします
(カナエ)
中2のその日のうちに好きになって彼と同じ高校に行きたくて
ものすごく勉强をがんばってなんてか合格して
それでもまだ远野くんの姿を见るたびに もっと好きになっていってしまって
それが怖くて 毎日が苦しくて
でも会えるたびに幸せで
自分でもどうしようもなかった
(店)
カナエ:远野くん また 同じの
タカキ:ふふ これウマいんだよ
澄田は なんかいつも真剣だよね ものすごく
カナエ:うん!
タカキ:先行ってるよ
カナエ:うん…
カナエ:これ下さい
店员:90円ね
カナエ:ハイ
店员:いつも ありがとね
カナエ:ハッ!
タカキ:お帰り 何买ったの?
カナエ:うん 迷ったんだけど…
(カナエ)
远野くんは时々 谁かにメールを打っていて
そのたびに私は それが 私あてのメールだったらいいのにって
どうしても いつも 思ってしまう
(カナエの家)
犬:ワン!
ワンワン!ワン!
カナエ:カブ!ただいまー!
カブカブ 帰ってきたよ!
ワフッ
(町内放送)
町役场からお知らせします 次回の当番スタンドは坂井の农协给油…
(学校)
(校内放送)
3年1组の澄田花苗さん
伊藤先生がお呼びです 生徒指导室まで来て下さい
友人:远野の彼女じゃん
タカキ:彼女とかじゃないよ
(生徒指导室)
伊藤先生:学年で出してないのは澄田だけだぞ
カナエ:すみません…
伊藤先生:あのなぁ こう言っちゃ何だが そんなに悩むようなことじゃないんだよ
澄田先生は何て言ってるんだ?
カナエ:いえ…
ふうっ…
伊藤先生:どうしても决められないなら 県内の短大とかはどうなんだ?
カナエ:でも…
(カナエ)
お姉ちゃんは関系ないのに…
(海)
(カナエ)
だって…
お姉ちゃんにねだって はじめたサーフィンも
一番大切だと思う あの人のことも
私はまだ 全然…
(店)
店员:いつもありがとね
カナエ:いえ それじゃあまた
(帰る道)
カナエ:ハァ ハァ ハァ
(カナエ)
远野くんがいる場所にくると
胸の奥が…少し苦しくなる
カナエ:遠野くん!
タカキ:澄田?どうしたの よく分かったね
カナエ:へへへ 遠野くんの単车があったから 来ちゃった いい?
タカキ:うん そっか 嬉しいよ
今日は単车置き場で会えなかったからさ
カナエ:私も!
(カナエ)
彼は优しい
时々 泣いてしまいそうになる
カナエ:ねえ 遠野くんは受験?
タカキ:うん 東京の大学受ける
カナエ:東京…そっか そうだと思ったんだ
タカキ:どうして?
カナエ:遠くに行きたそうだもの なんとなく
タカキ:澄田は?
カナエ:う~ん…
私 明日のこともよく分からないのよね
タカキ:だぶん 誰だってそうだよ
カナエ:ワン!遠野くんも?
タカキ:もちろん
カナエ:ぜんぜん 迷いなんてないみたいに见える
タカキ:まさか 迷ってばかりなんだ 俺
出来ることをなんとかやってるだけ 余裕ないんだ
カナエ:そっか…
そうなんだ
タカキ:飛行機?
カナエ:うん
(道)
(ディーゼルエンジンも大きな音)
タカキ:すごい
カナエ:時速5キロなんだって
タカキ:えっ?
カナエ:南种子の打ち上げ場まで
タカキ:ああ…
カナエ:今年は久しぶりに打ち上げるんだよね
タカキ:ああ 太阳系のずっと奥まで 行くんだって
何年もかけて
(カナエの家)
母亲:あんた カナエの进路 ちゃんと相谈に乗ってやんなさいよ
ぼんやりした子なんだから
姉:大丈夫よ あの子も もう子供じゃないんだし
私も昔は ああだったなぁ…
カナエ:ねえ カブ 遠野くんも分からないんだって
一绪なんだ…遠野くんも
(タカキの家)
(タカキ)
それは本当に…
想像を绝するくらい 孤独な旅であるはずだ
本当の暗阁の中をただひたむきに
1つの水素原子にさえ灭多に出会うことなく
ただただ 深渊にあるはずと信じる 世界の秘密に近づきたいー心で
僕たちは そうやって どこまで行くのだろう
どこまで行けるのだろう
(タカキ)
出すあてのないメールを打つクセがついたのは いつからだろう
(海)
姉:カナエ あんた 進路決めたの?
カナエ:ううん やっぱりまだ分かんないけど でもいいの決めたの!
1つずつ出来ることからやるの行ってくる!
(カナエ)
あの日から いくつかの台風が通りすぎ
そのたびに岛は少しずつす ずしくなっていった
サトウキビを揺らす风が かすかに冷気を孕み
空がほんの少し高くなり
云の轮郭が优しくなって
カブに乗る同级生たちが 薄いシャンパーを羽织るようになった
私が半年ぶりに波の上に立てたのは
また夏がかろうじてのるそんな10月の半ばだった
(町内放送)
本日夕方からの天候は晴れ 最大风速は8mの予报となっています
(教室)
友人A:佐々木さん 山田から告白されたらしいよ
友人B:さすがだなー
あれ?カナエ なんか今日嬉しそうね
友人A:远野くんとなんかあったの?
カナエ:ふふん
友人たち:嘘!
(カナエ)
私だって今日こそ…
遠野くんに告白するんだ
波に乗れた今日言わなければ
この先の きっと…ずっと言えない
タカキ:澄田!
カナエ:と…
遠野くん…
タカキ:今帰り?
カナエ:うん
タカキ:そうか
じゃあ 一绪に帰ろうよ
(店)
タカキ:あれ 澄田 今日はもう決まり?
カナエ:うん
(道)
カナエ:あっ
タカキ:ん?
どうしたの?
カナエ:…しくしないで
タカキ:え?
カナエ:ううん ごめん…何でもないの
タカキ:调子悪い?
カナエ:うん ヘンだなぁ
ダメ?
タカキ:うん…プラグの寿命なんじゃないのかなこれお下がり?
カナエ:うん お姉ちゃんの
タカキ:加速で息継ぎしてなかった?
カナエ:してたかも
タカキ:今日はここに置かせてもらって 後で家の人に取りにきてもらいなよ
今日は歩こう
カナエ:えっ 私一人で歩くよ! 远野くんは先帰って
タカキ:ここまできれば近いから
それにちょっと…歩きたいんだ
(ヒグラシの鸣き声)
カナエ:遠野くん…
お愿い…
タカキ:どうしたの!?
カナエ:ごめん なんでもないの
ごめんね…
タカキ:澄田…
(カナエ)
お愿いだから…もう…
やさしくしないで….!
(カナエ)
必死に ただ阁云に空に手を伸ばして
あんなに大きなカタマリを打ち上げて
気の遠くなるくらい むこうにある何か見つめて
遠野くんが他の人と 違って見える理由が
少しだけ分かった気がした
そして 同時に
遠野くんは私を见てなんて いないんだということに
私はハッキリと気づいた
だからその日 私の遠野くんに 何も言えなかった
远野くんは優しいけれど
とても優しいけれど
でもー
遠野くんはいつも
私のずっとむこう… もっとずっと遠くの何かを見ている
私が遠野くんに望むことは きっと叶わない
それでも…
それでも私は遠野くんのことを
きっと明日も明后日もその先も
やっぱりどうしようもなく好きなんだと思う
遠野くんのことだけを想いながら
泣きながら 私は眼った
第二回 コスモナウト 终

第三回

(タカキ)
今 振り返れば
きっとあの人振り返ると强く感じた
(駅のアナウンス)
中央.総武最终電車 東京行きが到着します
アカリの母亲:お正月でいればいいのに
アカリ:うん…でも色々準備もあるから
アカリの父亲:そうだな 彼にもうまいもの作ってやれよ
アカリ:うん
アカリの母亲:何かあったら電話するのよ アカリ
アカリ:大丈夫よ 来月には式で会うんだから そんなに心配しないで
寒いからもう戻りなよ
(アカリ)
ゆうべ 昔の夢お見た
私も彼も まだ子供だった
きっと 昨日見つけた手纸のせいだ
(会社)
上司:水野さん
水野:あ はい
上司:ミーテイングいいかな?
水野:はい
(タカキ)
ただ 生活をしているだけで 哀しみはそこここに积もる
日に干したシーツにも 洗面所の歯ブラシにも
携帯電話の履歴にも
(键が落ちる音)
(タカキ)
「あなたのことは今でも好きです」と
三年間付き合った女性はそうメールに書いていた
「でも私たちはきっと1000回もメールをやりとりして
多分 心は1センチくらいしか 近づけませんでした」 と
この数年間 とにかく前に進みたくて
届かないものに手を触れたくてそれが具体的に何を指すのかも
ほとんと胁迫的とも言えるようなその想いが
どこから涌いてくるのかも分からずに 仆はただ働き続け
気づけば日々弾力を失っていく心がひたすら辛かった
そしてある朝
かつてあれほどまでに真剣で切実だった思いが
綺麗に失われてることに仆は気づき
もう限界だと知ったとき
会社を辞めた
(タカキ)
昨日 夢お見た
(アカリ)
ずっと昔の夢
(タカキ)
その夢の中では 僕たちはまだ13歳で
(アカリ)
そこは 一面の雪に覆われた広い田园で
(タカキ)
人家の灯りは ずっと遠くにまばらに见えるだけで
(アカリ)
振り积もる新雪には 私たちの歩いてきた足迹しかなかった
そうやって
(タカキ)
いつかまた一绪に桜を见ることが出来ると
(アカリ)
私も彼も なんの迷いもなく
(タカキ)
そう 思っていた

 

No Comments

Post A Comment